佐渡トライアスロンAタイプ初完走記!~神がかり的後半の復活完走~
佐渡トライアスロンAタイプ完走記 斎川 雄弘
長いですので飛ばして下さい。
スイム4キロ バイク190キロ ラン42.2キロ
今回は過去1の自分を目指しレースに臨みましたがそれでも完走出来ればよいレベルです。
佐渡Aは日本一長く、過酷でした。
大会は朝6時からスイムが始まる。
試泳してみると波がそこそこあるので手こずるだろうなと予想。
2キロのコースを2周だがスイムで2時間以内が目標。
一周目は波に揉まれながらも何とか泳ぎ2周目に無我の境地で突入、何か考えたら怖くなってここでリタイアしそうでした。
2周目後半3キロ過ぎで横波を何度もうけ散々海水を飲む。
泳いでいる最中突然吐きました。
泳ぎながら吐けるんだ、と呆然としながらも感心しているとライフガードが寄ってきて、大丈夫ですか?続けられますか?と話しかけてくれた。
体調が悪そうだと強制終了させられると聞いたことがあるので空元気を出し、全然大丈夫ですと振り切るように泳ぎだす。
吐いた後遺症からか疲れか全然泳げず50m程泳いでは休みを繰り返しているとまたライフガードが寄ってきて、大丈夫ですか?棄権しますか?
ついに棄権勧告がでる。よく見ればさっき声を掛けてくれたライフガードでした。心配で付いてきたみたい。
あと700位なのに棄権は出来ないとまた空元気を出し泳ぎだす。セントレアの逆走一人旅を思い出す。
今回も周りには誰もいない。
また最下位かな。
何度もライフガードに話しかけられ、しまいに残り100を切ったところでライフガードに、あと少し頑張って下さい完泳出来ます。と声を掛けられ握手を求められました。
よっぽど心配してくれていたんだな。
スイム終了し陸に上がると2時間11分(時間制限2時間40分)辛かった💦気持ち悪い、胃が痛い。
トランジッションエリアに着くと残っているバイクはほぼ数台、またほぼ最後尾からのバイクスタートになりました。
今回の競技で予想される消費カロリーは6000キロカロリー以上。捕食が完走のカギとなるため種々用意して臨みました。
バイクが始まる前に高カロリーの食べやすい菓子パンを用意しておいたがスイムで吐いたためか、まったく食べる気にならない。そのままバイクスタートする。
疲れきった為か廻せず進まずボーとしながらウォターステーションに到着。
コーラは何とか飲め、低血糖から解放され身体が少し動けるようになりました。
バイクで頑張ってボリュームゾーンに入っておかないとランが弱い為、確実に完走出来ない。
しかし捕食が進まずコーラのみでバイクゴールしました。
スイムゴール時順位955位(1008人出走で最終ゴールは738人完走)→バイクゴール時順位598位。ふらふらしながらも結構抜きました。
最後のラン!
これは絶望的でした。
バイクゴールのタイムからすると最終ゴール制限時間まで約6時間以内にハーフコースを二周すれば完走となりますが今までの疲労が吹き出し、走り、歩き、歩きの繰り返し。
4キロ泳いで190キロバイク漕いだあとのフルってなによ💢と実際はキレる元気もなくひたすら前へ。
18キロを過ぎでから脚が痙攣しだし折り返し地点までひたすら歩きました。
途中高崎トライアスロンの沢山の方に声を掛けて頂き励まされましたが、走れなくなった時点で折り返しまで行ったら棄権しようと決めました。
やっと折り返し地点に着くと上原元会長をはじめBタイプ、リレータイプで完走された方々が応援してくれました。でも、もー無理だって。前半ハーフに3時間以上かかっているし。
折り返し地点に到着、そこで突然神が降りました。
胃が軽くなる、身体の痛みが全く無い。
どうしちゃったんだろう、死んでないよね?でも完走出来るかも。
残り時間は2時間50分弱、行くしかない。
殆ど捕食出来ていないのにそれなりに走れ後半のハーフ2時間29分で走りきれました。
初めての体験、こんなこともあるんですね。
トータル15時間11分でゴール。
この時も今でも信じられません。
何かが力を貸してくれたのかな。
三種目全部でタイムアウトの可能性がありましたが普通のおじ(い)さんでも完走出来るものなんですね。
皆さま、ありがとうございました。
きっと高崎トライアスロンの皆様の声援が積もり積もって完走させてくれたのだと思います。
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