★執念★アイアンマン・ケアンズ 遂にハワイスロット獲得!

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アイアンマン ケアンズに参加して(アイアンマンハワイのスロット取得)(2019.6.9)   13:04:03
                                  阪本 茂樹

ケアンズは2回目の参加です。

レース終了の翌日、ハワイロールダウン発表の1時間前にアイアンマンインフォメーションの前を通り抜けると何か白い紙がやたらと掲示板に貼られていました。

何だろうと近づいてみると、若いクラスの上位陣の結果発表が掲示されていました。私のクラスはまだ発表されていませんが、当然今回は7,8番位か、それ以下だろうから、何の心のときめきもなく、自然に見られます。

日本人の女性インフォメーターさんがおられ、我々の年代を掲示しようとしていました。

パッと見たら、SHIGEKI SAKAMOTOの名前が上から2番目、2位にあります。

「えー」ど肝を抜かれてしまいました。何度も確認をしました。

間違いない俺の名前だ、2番だ、アイアンマンハワイのスロットを取った。

「やった、小平さん(チームマインドからの長い付き合い、高トラの会長)、おれもやったよ、アイアンマンハワイに行けるよ、やった、やったぞ、ハワイだ」

女性インフォメーターに発表の時間と、場所の確認をして、1時間前だけど、到着していた方がいいと思い、発表及びパーティー会場に赴きました。

パーティー会場では7枚のコイン(コインで酒、食事等を交換)をもらいます。もう何人かが椅子に着席をして酒、ジュースを飲んでいました。

私と言えば何しろ、気持ちが興奮し、自分の名前を聞きのがさないように焦り始め、自分の名前が発表されるまで酒は控えていました。

12時になりアイアンマン司会者からの元気のよい声でスロットの発表とパーティーが始まります。

先ずは、女性の年配者からの発表です。それも終わり、男子の80才の発表です。皆さん拍手です。私の年代クラスの発表になりました。

司会者がSHIGEKI SAKAMOTO JAPANと会場のわれわれに向かって大声で叫びます。

私は思わず、右手を挙げます。壇上まで7,8mを足早に歩いて行きます。

司会者他の皆さんの顔が笑っています。俺の顔も笑っています。

レイを首にかけてもらい、司会者が写真のジェスチャーをしますのでカメラを渡し、アシスタントの女性とパッチリ、アイアンマンハワイ参加メダルを受け取りました。

ハワイの申し込みカウンターに並びます、インフォメーションにいた女性がお手伝いをしています。日本人の選手達がその女性のところに集まり列をつくります。

女性が私の顔を覚えていてくれ「よかったですね、おめでとう」と言ってくれました。手続きが終わりました。レイをくびにかけているからまわりの皆さんから「コングラチレーション」と声をかけてくれます。

どこのアイアンマンレースに行ってもアイアンマンハワイに行ける選手は特別なのですね。みんなが祝ってくれます。有難う。

早速ワインを2杯、ビール1杯、ジャガイモとチーズのあえたのを一皿いただき、ホテルにかえります。

顔がほころんでいます。「やった、やっとやった、長かった、俺もハワイに行ける。これで自分が決めていた3冠を達成した。

(マラソンランキング年齢別1位のサブスリー、年代別のウルトラマラソン1位の連覇、そしてアイアンマンハワイのスロット)」少しの酔いと疲れからホテルでしばしの休息です。

 高崎から成田まで約200km、2時間少々でニコニコ駐車場に到着、そこから成田第三ターミナル、少々速くつきましたが、時間に余裕があったほうがいいと思います。そうこうしているうちに自転車を預け、搭乗手続き。20時半成田を出発、翌朝5時にオーストラリアのケアンズ空港に到着、時差は1時間ケアンズの方が速いです。

空はどんより曇っていて時折雨です。現地添乗員からも明日の自転車受付、試合当日は、曇りまたは雨とのこと。まったく。

先ずは、自転車のコースをバスで案内してもらい終わるころには強い雨、12時には3年前と同じところで昼食、肉料理を頼みます。

昼食後、日本人だけの説明会の会場に行き話を聞きます。約200人近い選手がいます、これにも驚き、ハワイを取るにはきつい大会なのに、日本人に人気のある大会だなと思いました。

3年前と違う点、スイムは1周回:この荒波では日本は中止になりますが、オーストラリアでは何ともありません、中止になることはありません。今回からウエットスーツは着用義務です。

自転車のコースは、ポートダグラスの手前で折り返し、自転車のスタート地点に戻り、2周回します。

ランは、フラットなケアンズの街中を4周します。

説明会終了後、ホテルに向かい部屋割り、私の場合は一人部屋を頂きました。
ホテルから近いスーパーに行き、水、菓子パン2枚(一見美味そうですが、冷たくうまくない)他をカードで購入。楽でいいですね。全ての買い物に現金は必要ありません、チップ制度もありません。但し、物価が日本の2.5倍、これには参りました。

ホテルに帰り自転車を組み立ててみたもの、外は相変わらず雨、結構降っています、それに肌寒い以上に寒い(雨の場合厚手の上下長袖が必要)。スイム、自転車、ランの支度を袋に並べ、雨の中18時からのカーボパーティーに向かいます。

約1,200人の選手、他その家族等のパーティーとなると、なかなか物が出てこず、腹もペコペコ。スパゲティー、甘い揚げパンのみ。それでお腹をいっぱいにして、雨の中をホテルに帰りました。

ところどころ人種差別は見受けられますが、日本人に対しては親切です(必ず、アーユジャパンと聞いてきます)。疲れもあったのでしょう、その夜はぐっすり寝ました。

翌朝、6時半に朝食です。そんなにご立派なものは出ませんが十分です。朝食付きと言われたのがケアンズに到着後です。最初から分かっていれば、持っていくものが少し少なくてもよかったと思います。いまさらです。

先ずは、小雨の中自転車で約10km先のケアンズ国際空港まで往復します、それから、ランバックと自転車をゴールポストに預け、バスで、スイムのスタート会場であるパームコートに向かいます。到着後、自分の自転車をかけておく場所を確認、スイムから上がってくる導線も確認。

今年の波は、と思い海岸に行きます。相変わらずの高波です。あまり泳ぐ人がいません、泳いでもすぐに浜辺に上がってきます。こりゃ大変だ、3年前より高波、もし俺が裸で泳いだら必ずおぼれるな。スイムでは1時間半を覚悟しよう。

今回は、ウエットスーツ着用が義務付けられました。裸で泳ぐ人は審判の許可が必要です。(去年ハーフで1人なくなっています?)それに、すこし晴れ間が見えると強い風が吹き荒れます、えらいことになったなと思いながら、バスで帰ってきます。

昼食は、朝食を一杯食べていますので、食べたくなく、近くの同じスーパーに向かいます。
水、酒のつまみ等を購入、隣の酒屋にも顔をだし、500のビールを2本購入。冷蔵庫に放り込み、ベッドで少し休みます。17時頃夕食の支度、非常食を2パック(4人前)、水を沸かし(ホテルにあるケルトが上手く使えません、タケル君を持ってきてよかったです)カレーのルーを絡めて食べます。20時、目覚ましを3時にセットして布団に入りますが、今日は疲れないので寝付けません、困りました、明日は自転車で舟をこぐこと間違いなしを覚悟します。

レース当日目覚ましより早く起床、朝食(非常食2袋、中華ルー)を食べます。ホテルからも朝食セットが出ますが(オートミール、お菓子)口に合いませんのでそのまま冷蔵庫に入れておきホテルの方のお土産です。

窓から外を見ると小雨、選手たちがバス停に向かって歩いて行きます。(一日中雨予報ですので、ゴール後も少し厚手の物を用意しておく方が良いでしょう、非常に寒いです。)

バスの出発の時間が来ました、私もホテルを出て、バスに乗り込みます(並ばなくてもすぐに乗車できます)ポームコープまで28km約40分位で付きました。

先ずは、自転車に食べ物を積み込みます、少しストレッチ、年代別の順番になっているので、同世代の選手と、波が高いのなど話をします。

スイム:3.8km 1:31:09   時計とは反対周りの1周回

相変わらず、波高し、沖に出ればうねりもすごいでしょう。1周回といえ、浜辺から2km先のブイはほんの見えるか見えないかぐらいだ、泳いでいて本当に何かの目標を見つけないと、行きは浜辺側に流されてしまいますので力強く泳いでくださいとのこと。

7時半男子プロが荒海に飛び込んでいきます。荒海と言え、さすがプロ見ていても横ぶれしなくて泳ぎが速いです、ブイに向かって綺麗に泳いでいるように見えます。

続いて女子プロ、これもきれいな泳ぎです。7時45分、我々エイジグループの番が来ました。

5~6人ごとのローリングスタートですのでバトルはそんなには有りません。1時間10分の看板に並び、海に飛び込みます。大きな波が来ました。その中にもぐりながら泳ぎ、6かきに1度くらいですか、顔を上げ方向を確認します。

先ずは500m先のアイアンマンのブイめがけて泳ぎます、右におれ500mピッチに浮いているオレンジのブイの右を泳がなければならないのですが、左側を泳いでいきます(私は右呼吸です)。ブイからあまりはなれていなければよいとのこと、但しターンするときにはきちっとブイを左に見て泳がないと失格です。

何しろ波に体を持ち上げられた時に先のブイ等を確認します。当然本気で泳ぎます。横揺れ、横波船酔いなどがありますが、そんなことは思っていられません、そんなことを考えていたら溺れてしまいます。

何しろ、あの山の方向だ、あの山の方向だと思って、必死に溺れクロールで進みます、バタ脚などは美味く使えません、腕で泳いでいきます。これはやばい、いくら泳いでも2kmの赤いターンブイにつかないスイムの最後は1時間半以上かかることを覚悟です。

もう十分泳ぎ疲れたし、これまで何度海水を飲んだことやら、これだけ飲めば陸に上がっても塩分補給はいりませんね。後半も相当頂くでしょう、やっと2kmの赤いブイが見えてきた、これからは疲れたとは思わず、気分を変えてもうひと泳ぎだ、ターンするもバトルは有りません、1200人が泳ぐのですがこれだけの波、うねりがあると選手がバラバラになりますね。

これから後2km、帰りは波が海岸に向かっていくので楽に泳げると聞いていましたが、どこにそんな流れがあるのですか、泳いでいて実感できません。何しろ高いうねりがあり一苦労です。

帰りも中間ブイを見失わないように高波に乗りゆれるブイを確認しながら腕で泳ぎます。はるかかなたに桟橋が見えます、ゴールが近いのです。近いと言っても1kmは有るでしょう。

ここでトイレ時間、泳ぎながらイッパツ出します。ゴールに向かって残り300m位か、選手たちがゴールに向かって集中してきます。少しバトル、しかし高波、引き潮で体を沖にもっていいかれるため、なかなかゴールに着きません。

最後の力を振り絞ってゴール。砂に足を取られ転びそうになります。バイクバッグを取り外し、水を頂き男子着替えテントに飛び込みます。飛び込む前に、女子の更衣室が最初にある為、男子選手と交差します、くれぐれも女子選出とぶつからないようにとのことです。女子と言えども見ての通り我々よりだいぶ体格がいいので、小さな日本人は跳ね飛ばされてしまいます。先ずは一つ目のご注意。

テントでウエットを脱ぐのにもたもたしていると脱がしてくれるサポーターが結構います。着替え終わると、ウエットの袋を預け、自転車です。俺の周りバイクは空っぽです。年代別では、水泳は最後の方ですね。でも自転車で頑張りましょう。

自転車180km   7:15:32  一部2往復

これから180kmという不得意な自転車の長旅です。何だか十分水泳で泳ぎ疲れちゃった。

自転車大丈夫かな?走り始めて5分も経たないうちに船をこぎ始めるではありませんか、これは大変なことになったぞ、眠くて、眠くてしょうがない。

路肩の側溝に落ちそうになりヒヤッとします。私より年配の日本人選手で、側溝に落ち自転車が壊れ、リターアーした選手がいます。注意2です、あまり外側は走らないように、側溝(日本の側溝とはくらべものにならないくらい深いです)に落ちたり、パンクしたりします。路盤も悪い、空気圧に注意。

私もこの眠気には困り、どうしたものか、何か食べるか、クルミもちを1本口に入れ食べた途端、眠気が治まりました、そうです低血糖です。

レース終了の翌日、日本人の選手で同じ症状になった選手がいた話を聞きました。怖いですね。これからは20km毎に食べます。

眠気はなくなりましたが、抜かれること抜かれること、情けないです、自分も一生懸命足を回しているつもりですが、相手の方が力強く、回転数が勝っています、20km走ると、これからキャプテンクックハイウエイ、10km位の上り坂が待っています、標高はそんなに高くありません、自転車が得意な選手は気持ちよく走れますね、上り終わると下りが待っています、ポートダグラスの街中に入る手前10kmで折り返しです。

自転車の場合日本みたいに周りには観客がいません。でもエイドには人が一杯、水、スポーツドリンク等を頂けます。

何しろトイレが近いもので40kmの内4回乗りながら出します(膀胱が固くなってきたのでしょう)、ですが水が必要です。またにふりかけます。ターン後、下った坂を上ります、スタート地点に戻りました。もう一度往復します。

足がパンパンになってきました。何ですか、練習中には足がパンパンにはならないのに、本番はパンパンです。練習中は本気で走っていない証拠ですかね。

自転車のスタート地点に戻ってきました残り28km位です。ひどく悪いタイムになるでしょう。でもアイアンマンハワイはしょせん無理なのでこのペースで行くしかありません。

しかしこんな足でマラソンを走れるのかだいぶ心配になってきました。ゴール手前で無理にもう1回トイレタイムです、時間の節約です。

やっとゴールしました。自転車をボランティアに預け、トランディションに飛び込み椅子に座って着替えます。えらいことになりそうだ、よいじゃねえ。

マラソン42.2km  4:03:58    ケアンズの街中を4周回

こんなパンパンの足でどこまで行けるやら。最初の2km位はゆっくり行こうと思いきや、脚が勝手に前に進みます。

これはどうしたことやら、もうどうでもいいや、だいぶロスをしているのだから、マラソンで最後は歩いてもいいや、脚に任せて走ろう、何だか気持ちよく走れている、自転車での足のパンパンはどこに、パンパンが取れてきた、普通のランの足に戻ってきた、行けるだけ行こう。あんよちゃん、有難う。

何しろ沿道の応援がすごく、とても歩くことはできません。エイドにも水、スポーツドリンク、スイカ等あります。4周回なので、今の自分の順位等は全くわかりませんし、時間も、もうどうでもよくなりました。ただただ走るだけです、空港近くに行くと足元が暗くなり少々危険です、なるべく早く帰りましょう。

私も手首に4周回したと言う証の色のついたゴムを4本もらいました。ケアンズの町を通り過ぎていきます、沿道では、アイアンマンの選手をたたえてくれるために拍手等の連打です。見えました、ゴールです。私もアイアンマンの一人です。最後は足も調子よくなり気持ちよく両手を広げてゴールに飛び込みます、オーロラビジョンに私の顔が大きく映り出されています。「アイアンマン」と叫びました。

ゴール後、完走メダル、タオル、Tシャツを頂き、選手だけの食事です。
水、スポーツドリンク、スイカ、ホットドッグ、スパゲティー、オートミール他いっぱいあります。ホテルに帰ってもビール以外何もありませんのでたらふく食べ、自転車等を引き取り帰途につきました。

ゴールからホテルまで3分位、近いとこはありがたいです、早速風呂に入り、ウエットスーツ、自転車のパンツ等を洗い、小雨が降っていますがベランダに干します。

雨が降っていなければ、もう一度会場に足を運びたかったのですが、こちらにいる間全部雨、明日は晴れるそうです。当然このタイムではアイアンマンハワイは最初から考えていませんでしたので、何の考え深いものもなく参加しただけ。ビールを頂きベットに入りバタンキューです、12時頃一度目が覚めましたが、また深い眠りに入りました。

翌朝起き抜けにビールを1本、自転車を解体。袋詰め。朝食は6時半、腹いっぱい食べられますが、内容に少し不満足、そんなことを言えませんね、無事終わる事が出来たのですから、またホテルの従業員が片言でも日本語が話せますのでひじょうに楽ができました。

翌日ハワイのロールダウン、アワードパーティー後、HOGSのステーキを食べたさにまっしぐら、何てことはない本日休業の看板有。

今回はステーキとGRILLDのハンバーガーを食べるのが目的でした。ステーキだけ食べられませんでした。残念です。朝食、パーティー、ハンバーガーなどを食べたらお腹がいっぱいになり夕食が食べられませんでした。

明日は、8時集合、出発だ。もう寝よう。

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長年、阪本さんと伴にトライアスロン・ロングの世界で戦い続けた戦友(迷友)小平会長のFaceBook投稿から
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やりました🙌阪本さんアイアンマンハワイ世界選手権獲得です😆🎵🎵涙でちゃうよ😃✨😭おめでとうございます✨🍻🎶ー 素晴らしい。



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