★速報★2017東京マラソンでサブスリー達成!

トライアスロン歴20年還暦にして2014榛名湖リゾートトライアスロンで年代別初優勝した高トラ協会の阪本監事

東京マラソンに参加して(2017.2.26) 阪本 茂樹

(スプリット:2:57:25ネット:2:57:01)

995757_379094645545960_1485388751_n今回の東京マラソンは、1月末の勝田マラソンで3時間4分台を記録したことで、少し喜び、ここまで来たら一気にサブスリーか?それとも痙攣で3時間15分位かの一抹の不安をもってレースに臨みます。今回の新コースは、平坦で走りやすいとの評判です。

前日に何もしないより、すこしは走らないとの不安がよぎり、朝10kmゆっくり走りました。猫ひろしによるとレース前日から炭水化物を体にため込んでいくと言っていました。私も同感です。朝食に炭水化物を取ります。

12:00高崎から大宮、大宮で乗り換えて国際展示場まで約3時間。国際展示場では、相変わらず人、選手、選手です。受付を済まし、ブース内を行ったり来たり、各店舗でお土産等をいただき、その中の一店舗に来た時、お嬢さんから、「体の変化を測ってみませんか」と言われ、一口飲み物をいただくと水のように感じました。「酸っぱくありませんでしたか」といわれ、「ぜんぜん」と回答。「体が疲れています」と言われ愕然としました。これはまずい、そんなことを言われても、明日が本番のレースなのにもうどうにもできません。展示場から今日宿泊する新宿区役所前カプセルホテル(宿泊代:4,100円)に向かう途中、明日の入場口、Fゲートを調べます。(ずいぶん遠い:確認しておいてよかったです)。そして体が疲れていると言われたので、かつ屋で上かつ丼をいただきます。(ゲンを担いで金曜日にもかつ屋でロースカツ定食を食べています。)

新宿区役所前カプセルホテルに着くと相変わらず選手、選手でいっぱいです。一人予約なしできた選手がいましたが満室で断られていました。宿泊の予約は必ずしてください。

早速、明日の支度(ナンバーリング他)を終わらせ、風呂に入り、疲れている体をゆっくりほぐします。何だか少しふくらはぎが柔らかくなった気がします。これで少し疲れがとれたのかな?

21:00布団に入り、24:00頃目が覚め、寝付けないのでまた風呂に入ります。翌朝5:30に目が覚め、朝食です、外に食べに行く方もいますが、(開店時間が遅いです。)私の朝食はパン3個、あんころもち2個、ポカリです。食後風呂で体を温めます。レース中トイレには行きませんので、風呂で体を温め、体が少し水分を必要としている状態にしておきます。

7:00カプセルホテルから荷物預けのFゲートへ約20分。荷物のチェック(荷物を入れる指定袋があまりにも小さくて、ご注意)を受け、預けます。スタートまでだいぶ時間があるので体が冷えます。スタートまでに体から熱を逃がさないもの、そうですゴミ袋が必要です。必要性を感じていましたが忘れてしまいました。ボケです。

7:45からスタート入場ゲート位置に並べます、すでに選手の皆さんならんでおり、選手の皆さんはゲート解禁後A・Bブロック専用のトイレにまっしぐら、スポーツ系飲み物バナナ他もあります。トイレ後、飲み物を少しいただきます。

Bブロックのスタート地点に選手が並びます。8:15頃には選手でいっぱいです。Aブロックもいっぱいです。Aブロックでは女性が左、男性が右側と別れているようです。去年スタート時、右側にいたAブロックの女性がころんで立ち上がれなかった。それでAブロックは右と左に分けたのでしょう。

8:30頃白人1人、隣の国のカップルがへっちゃらな顔をして前に割り込んできます。他の選手から不満の声が聞こえてきます。俺の後ろに位置した隣国のカップルの男性がコートを羽織って、その場で水を飲んだり、食事をしたりで大変。すこし経つと、俺のふくらはぎに暖かいものがかかりました、後ろを見ると、隣国の男性がションベンをしています。そのションベンが俺のふくらはぎにかかったのです。「何をしているんだ、ションベンか」。と言ったら「アイアム、ソーリー」だと。ねぼけるな、まわりの選手も聞いていたと思います。隣の選手も俺にもかかったと言っていました。とんだバカップルがいたものです。何か楽しい大会が、一気に不愉快な大会になってしまいました。さてそんな気分も改めて、体をスタート前の張りつめた緊張した気持ちにもっていき奮い立たせます。

今年は小池知事のスピーチで始まります。国歌斉唱はあまり聞こえません。(どこかの合唱団です)やっぱりプロがいいです。(3年前はゴスペラーズでした、よかったです。)スタート時間が迫ってきました。

カウントダウンと共に、9:10小池知事が高く持ち上げたピストルの音で選手が一斉に走り出します。その後すぐに道路の両側からズドーンとの音とともに紙吹雪が天高く舞い散ります。今回のスタートはBブロックの前から4番目位です。少し押せ、押せでスタートラインを過ぎます。相変わらず先には進めませんが、外の選手も同じですので致し方ありません。空にはヘリコプター、まわりからは言ってらっしゃいの声、スタート時では選手の笑い顔も見られます。50mも過ぎると、顔つきが変わってきます、各自がそこのけ、そこのけです。全体に勢いがあります。選手同士肩と肩がすれ違い、足等が触れたりし周りの景色など見られたものではありません。右側に東京モード学園の建物が少し目につきました。新宿駅のガードを過ぎると歌舞伎町西口通り、ドンキホーテの看板が見えます、私が宿泊した新宿区庁舎の向かいのカプセルホテルを左に見て走ります。

何しろ沿道の応援が凄すぎ、人、人、人です。選手たちもすごいスピードで走ります。あっという間に防衛省です。鼓笛隊の演奏を左に見て感謝しながら、緩やかな下りを思いっきり走り抜けます。周りの景色はまだ余裕が無くよく目に入りません、高層のビルばかりで、何が何だかもわかりません。3回目の参加ですが、やっぱりゆっくり景色を見て走るなんて言っていられません。何しろ足元と、真っ直ぐ前しか見られません。景色を見ていると、他の選手と衝突するか、転んでしまいます。飯田橋駅を右に直角に曲がり、専修大学前までは確認できました。あとはただ走るのみ。こんなスピードで最後まで走りきれるのかとても心配です。スタートからこの辺まではなだらかな下り、選手のスピードが出るわけです。

どうも足の太もも全体が少し重いです、ふくらはぎはそうでもないです。10km過ぎれば、勝田マラソンみたいに少し足が軽くなるはずですが、今回はそんなにはならない。約10km付近で小島さんが応援にいてくれるとのことですが、沿道の応援の人数からしてとても見つけられないし、相手も選手はあーという間に走って行ってしまうのでわからないと思います。こちらは浅草雷門に向かってただひたすら去年走ったことのある道を走ります。私が蔵前一丁目に来た時には先頭集団は既に、新しいコース富岡八幡宮に向かって走っていました。先頭集団が見られませんでした。残念です。浅草雷門を過ぎて元来た道を少し戻ると、THクラブの清水さんが「阪本さん、頑張って」と声をかけてくれました。よく見つけてくれました。驚きです。有難うございます。15km地点を過ぎると我がTHクラブの細谷さんがエイドの責任者をしていて、彼と目があい、「頑張れ」と気合をいれられ再度頑張ります。少し調子が上向いてきたようです。自分がどのくらいのペースで走っているのかよくわかりませんが、時計など見ている余裕がありません。何しろ中間地点まで行けば、タイムの電光掲示板がありますのでわかります。蔵前駅から新コース富岡八幡宮までに向かってひたすら走ります。まだまだ走れます。反対側の車線には、6人位の外国人の先頭集団が走ってきます。次にも外国人6人位の第2集団が来ました。日本人と言えば、東洋大学卒業の設楽が一人で走ってきました。後は10人位の日本人の大集団です。こちらと言えば人、人だかりで目に付く有名な建物もなくただただ20km中間地点に向かいます。ちょうど20km地点の角で小島さんと目があい、「阪本さん、頑張って」の応援をいただき、手を挙げてご返事です。折り返し後、帰りの所でももう一度お互いに挨拶を交わします。良かった、お目にかかれて。さて中間地点、タイムはどうだろう。1時間28分台だ、これは上出来だ、うまくいけばサブスリー?このままいけるのか、後半2,3分タイムが落ちるかも、ぎりぎりだな、ゴールは3時間1,2分かも。それはそれで致し方ない。気持ちを入れ替え、今ハーフマラソンが始まったのだと自分に言い聞かせ、何しろ足を先に進めます。25kmを過ぎ水天宮前駅を過ぎると又高層ビルが見えてきます。あと15kmか。今度は普段の練習の距離だと思えばいいと自分に言い聞かせます。

丸の内のビルだ。高島屋のビルなどをサングラスの間からチラとみて先に進みます。25km~30kmここまで少し長く感じた。ちょうど30kmで小島さんを近くに見て応援をもらいます。手を振り答えます。今日は有難う、感謝感激です。残り12kmだ。これからが問題です。このまま走り切れるか。そろそろ後ろから頭に風船を付けた3時間のペースランナーが追いかけてくるのではないか、心配だ?品川駅のターンでペースランナーをどれだけ離しているかで最後まで逃げ切れるかがわかる。ただただ、走るのみ。右側に東京タワー、徳川家の菩提樹増上寺、NEC本社をみてひたすら走ります、田町駅から35km過ぎの品川駅手前のターンまでが遠い、遠い。さてターンをして少し走ると、頭に風船を付けている3時間のペースランナーが2人見えました。距離はターンまで400mくらいだということは直線距離で800mの差がついている。これは逃げるしかない、逃げ切れるか。早くゴール、ゴール、今度は左に、徳川の増上寺はすでに過ぎたな、少し走ると出てきました、まだでした。だいぶ疲れています。東京タワーなどを左に見てひたすら逃げます。ここまで来るとさすがにサブスリーすれすれの人たちばかりで、あまり抜かれませんが少し抜きます。走っている手前で急に進路変更をする選手がいます、困ります。こちらのペースが崩れますね。

40kmに来ました。3時間のペースランナーが気になります。おーう、日比谷公園が見えてきた残り2km、このままいけばサブスリーランナーになれるか、日比谷公園を右に折れ、東京駅に向かって石畳の道に入りました、なかなか感じがいいですね、ランナーの足には硬くきついかも、ビルのまわりの景色を含めてもこの雰囲気はいいです。ところが残り1kmを切ったあたり、石畳に入ったところで、「パタパタ」靴の音がします。私を抜いて行こうとしている選手がいます。横顔をちらっと見たら俺と同年配くらいの選手です。これは不味い、このままいけば辛くもサブスリーだ、ヒョットとしたら年代別が頭をよぎります。(去年は年代別2位)負けてなるものか、半馬身位いしか間がなかったけど、ひと踏ん張り、ラストスパート一馬身間をあけます、それでも相手が「パタパタ」ついてきます、これは困った。また半馬身の距離になります。このまま逃げ切れるのか、一馬身に戻します、まだ先は長い、もう既にラストスパートに入っている、これ以上のラストスパートは無い。最後はどうなるのやら、負けずに走ります。

相変わらず一馬身差でついてきます。もう息が上がるし、足が痙攣何のとは言ってられません。年代別がかかっています。この人より先にゴールしても年代別が1位とは限らないが、しかし頑張らねば、ひたすら、ラストスパートは続きます。な何と、前にもう一人白髪で同年配位の選手が走っているではないか。これはえらいことだ、抜かなければ。3人の勝負か?1人はついてこないです。「パタパタ」選手のみである。いい加減諦めてほしいです。角を曲がるとゴールが見えてきました。まだついてきます。ゴールタイムの電光掲示板で2時間57分までわかりました。最後は「パタパタ」選手より一馬身以上差を付けて私が先にゴールしたと思います。「パタパタ」選手ばかり気にして気持ちよくコールができませんでした。何しろ先にゴールできてよかったです。振り返ってゴールのタイムを確認しますまだ2時間57分台です。やった、サブスリーランナーの仲間入りだ。心の中で、バンザーイ。初めてのサブスリーだ。やったー。よくやった、このタイムは自分をほめてもいいですね。最初で最後かもしれないが、この年でよくやった。お疲れ様でした。

ゴール後の荷物の受け取り、着かえる場所が日比谷公園です。距離で1km以上あります。これには参った。遠すぎます。このまま止まると足が痙攣しそうなので、歩いて向かいますが、200mも歩くと足のふくらはぎ、太ももなど4カ所がひくひくしてきました。これはえらいことになってきた、他の選手はきちっと歩いているのに困った。立看板につかまり足首等を回して休んでいると、俺のあらわな姿をジーとテレビカメラが追っています、これは不味い、恥ずかしいので、看板に隠れてストレッチしていますがまだ写しています。やばい、でもしょうがない。5分位ストレッチして少し歩けるようになってカメラマン達を過ぎようとしたら、「少しいいですか」と声をかけられインタビューを受けました。新しいコースはいかがでしたか、走りやすかったですか、また走りたいですかなどでした。インタビュー終了後もただひたすら足をひくひくさせながら日比谷公園に向かいます。途中、ポカリ、バナナ、完走タオル、メダルをいただき、預けてある荷物の受け取り所まで来たところ、佐川急便の方、ボランティアの方たちが完走おめでとうと言って選手を拍手で迎えてくれます。これには驚きました、有難う、お世話になりましたと言いながら荷物をいただき。日比谷公園での暖かい日差しを浴びながら着替え、13:45の高崎行きの、電車に乗り帰宅しました。

翌朝足等は痛くなく、少しはっているかなくらいでした。自転車通勤なのでちょうど足がほぐれると思い。ご気楽な気分でした。会社に行ったら、同僚から2時間57分でしたねといわれ驚きました(ネットで通過時間等が出ていました)同僚曰く、そろそろゴールするだろうと思っていたらすでにゴールしていて、それもサブスリーなので驚いたそうです。男女を問わず気にしてくれる方がいるのですね、有り難い事です。主催者、ボランティア、小島様、THランニングクラブの皆様を含めお世話になりました。有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。

トライアスロンを完走する阪本さん

トライアスロンを完走するスーパー60代アスリート阪本さん



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