来年佐渡初参戦される高トラの方へ「佐渡B完走記!」

2016佐渡トライアスロンBタイプ完走(ランゴール)

平成28年9月4日、佐渡Bを完走してきました。

 1年前、この大会に参加する予定で準備を整え、心身ともに研ぎ澄まされてきた大会の1週間前に落車、数か所骨折し涙を飲みました。今回はそんな1年前を思い返しながら「あまり頑張らない。記録よりも記憶を残す」を胸に刻み準備を進めていきました。

 大会前日は佐渡B参戦の高トラの仲間6人と相川地区の宿、文閣荘に宿泊。夕食のお刺身が美味しくご飯は3杯お代り。アルコールはビール大瓶1本と持参したジャックダニエルをほどほどいただく。明日は観光のつもりだからもっと飲んでもよかったのだが、他の方々の迷惑になりそうなどで、ほどほどです。(マラソン大会の遠征に行くと飲み過ぎ食べ過ぎて、10キロ過ぎ位で意識がしっかりとし、ハーフ辺りでアルコールが抜ける、なんてこともある)

 大会当日は朝の3時45分に起床。3時間くらいは寝られたかな。当然アルコールは残っていません。
4時から朝食だが、この時点でAタイプに出走の方々は宿を出発している。凄いね~と思いつつ私は観光だからと朝飯をしっかり、ご飯2杯お代りしていただく。この宿の朝食は普通の家庭の夕食よりおかずが多く美味しく何杯でもいけそうです。

 5時には高トラ、小島さんの車に乗せて頂き会場へ。だんだん明るくなってくる海岸線が美しい。ここで泳げるんだもの幸せだよね!

 トランジットエリアで荷物の整理をして自分なりのOS1を基調としたバイク用ドリンクを1リットル作り、ボディマーキング会場へ。両肩に3481と書いていただき気分は鬼の一人に。(佐渡大会は赤鬼と青鬼の祭典と聞いている)

 6時、Aタイプのスイム開始を見送るがちょっと気分は下がり気味。1か月前の榛名湖の大会でスイムで痛い目にあったのを思い出す。(1周目の折り返しのブイを回るときに私の身体の上を泳いでいった人がいて溺れかけ、戦意を持ち直すまで5分以上かかった。)
ま、観光だから最後尾からのスタートでよいやと自分を納得させ、スイムチェック、試泳へ。高トラの久保さんも小野さんも生き生きとしており、鈴木さんは「この大会をライフワークにしている人の気持ちが分かりましたよ!私もはまりそうです」顔が輝いている。私は・・まー最後尾でよいや。

 7時30分スイム開始! 予定通り最後尾しかも左外側からのスタート。誰にもぶつからずスイスイと泳げる。心に余裕があるためか暫し海中を観察したり、名物のクラゲを探しているうち前半のターン900m通過へ。この時点で小魚は数匹見かけたがさすがに熱帯魚ではないためカラフルではなかった。クラゲは・・沢山いるものですね。ブイを回るが今回は誰にも邪魔されませんでした。平和裏に2つ目のブイも回り最後の900mへ。ここまではまるでバトルもなく皆で平和に泳いでいる。

残り500m位からやたらとぶつかる、殴られる、蹴られる様になってきた。誰じゃ平和を乱しているのは!と腹立たしい思いで周りを見ると、私がコースアウトしかかり蛇行しているために人とぶつかっていることが判明、ごめんなしゃい・・。コースに戻り少しスピードを上げてゴール。水遊び、観光のつもりで泳いだので気分は上々、体力も殆ど使っていない感覚で陸に上がる。

 骨折後一番苦労したのはスイムだった。暫くは腕を真直ぐに伸ばせない伸ばすと痛い、でそれを乗り越えると泳げない、泳げても遅い、が待っていた。昨年のOWS2000の試泳では46分だったが、大会後のガーミンの計測値を見ると2200m:49分。200mも漂ったのね。ま、良く回復したものです。大会のスイムパートのタイムは52分とほぼ予想通り。帰ってから調べると左腕5か所、右足3か所クラゲに刺されていました。ウエットの上からどうやって刺したのだろう。

 トランジットエリアでウエットを脱ぎチョコを1箱食べてバイクパートへ。まだそこそこバイクが残っていて、スイムはそんなに遅くないんだと安堵した。バイクは観光の目玉!綺麗な綺麗な海岸線を走るんだから楽しまないと、と心に言い聞かせ平野を走る20キロ地点の住吉ASまでは時速30キロ以上出さないよう自粛。途中接触のためか落車している選手を見かけぞっとする。痛いんだよな・・。

2016佐渡トライアスロンBタイプ完走(バイク) バイクの練習で気づいたことの一つが「私は空腹に耐えられない」 で、今回の佐渡観光では全てのASで捕食を頂く!を目標にしていた。だって佐渡のお米は美味しいんだもん。住吉ASでは下車し、おにぎりとスイカを食べ、コーラを飲み再出発。ここから海岸線のはずがあまり海が見えず気が付くと次のASの野浦に到着。もちろんここでもおにぎりとスイカはいただきました。結論から言うと目的通り全てのASでおにぎりを食べ、ASによっておにぎりはゴマがまぶしてあるだけでなくゆかりもまぶしてあったり叩いた梅干しが入っていたり、佐渡米を堪能した。

 野浦を過ぎたあたりから左側に絶景が広がり、惚れ惚れとしながら走ることが出来た。パラダイスだなあ、とため息をつきながら走る。この海岸線沿いの40キロは本当に気持ちが良い、ので自然とスピードもアップして平地でも時速40キロ近くまで出してしまい自重しないとここで体力を消耗し尽すことになる。 

 何度も同じ外人の選手を追い越すのは何故だろう、と走っていて疑問に思った。少なくとも3回は追い越しているはずだが3つ子じゃないだろうし。小木のASで下車しておにぎりを頬張っているとその外人の選手が、シャーっと音を立てて走り去っていった。そーいうことか、しかしASに寄らないでお腹減らないのかな?

 小木を過ぎたあたりから難関といわれている上り坂が少し続く。ここでよたよた走っている外人さんに追いつきぐーんまと引き離す。群馬は山ばかりだからこの位の坂だったら赤城の五分の一かな、と思いながらここで沢山の選手を追い抜く。坂だけで50人は抜いたかな。

 84キロ地点の村山ASではおにぎりは食べたものの、持参したドリンクが残っていたため水のみもらう。気温が相当高くなってきたため頭から被る様の水であったが、走りながら被ってみるとコーラ・・。全身ベトベトになりました。
おにぎりパワーの為か、凄すぎる景色の為か気分はあっという間にゴール。ガーミンでは3時間43分で、実動時間は3時間38分。トータル5分はASで食べていたのね。大会結果ではバイクパートでは3時間54分でここまでのスイム、トランジット等を合わせたタイムは4時間46分、ランパートへは12時15分頃に突入となる。昨年のシムレーションでは12時ちょうどにランパートへ突入だったから頑張れば6時間台でゴール出来るかな、と甘い考えが頭をよぎる。
2016佐渡トライアスロンBタイプ完走(ラン風景)

 しかーし、走り始めて2キロで6時間台ゴールを諦めました。
暑い暑い!最高気温34度と発表されているが日差しを遮るものがなくほぼ無風の為、且つてランでは味わったことのない灼熱地獄が訪れる。今年は、東京マラソン(医療支援)、前渋、函館と既に3本フルを走っているけどこんな事態は想定も想像も出来なかった。ASまでの2.5キロを走り続けられない。体力は充分残っているのだが体温の上がり過ぎと脱水でキロ7分で走るのがやっとの状態。最初のASで諏訪部さんと会うがやはり暑さにげんなりしている様子。尋常じゃないもの、この暑さ。 

2016佐渡トライアスロンBタイプ完走(ラン田園風景) 各ASで必ず氷水を全身に掛けてもらい、水分を補給し、更にスイカに塩をまぶして食べてやっと走りだす。それでも給水が間に合わない位汗を掻くので手に補水用のボトルを持って少しずつ飲みながら前に進む。途中、小池整形外科の小池先生や高トラの久保さん、鈴木さんとすれ違う。もー折り返してきたのね、うらやましい。ランは折り返し対面コースの為、復路の選手とすれ違い元気をもらえる。折り返し地点少し過ぎたところでバイクで置き去りにしてきたはずの外人さんに抜かれる。そりゃそうだよ、この遅さだもの。しかしランで私を抜いていくのはほぼ女性の選手。女性は暑さに強いのかなあ・・

 各ASでスイカをたんまりとメロンまでいただきお腹はいっぱいだがスピードは上がらず(合計でおにぎり7個、スイカ、メロンは丸ごと1個づつ位は食べた?)、ランは且つて経験のない2時間55分でフィニッシュエリアへ。ラスト5キロから勝手にご一緒していた若いお兄さんとお姉さんを残り300mで置き去りにしダッシュでゴール。
2016佐渡トライアスロンBタイプ完走

 1年前の記憶が蘇りました。今頃は寝返りも満足に出来なかったんだよなー、よく頑張った自分! そしてありがとう高トラのメンバー、ボランティアの方々、家族や職員、患者さん。皆の後押しでゴール出来ました。

 今回はゴールタイム7時間37分で順位も714人中276位と、とても青鬼にはなり切れなかったが来年は観光ではなく青鬼になるか、あわよくば赤鬼になれる様に鍛錬し参加したい。

 しかしこの気温、環境でAを完走した方々は本当に鬼だと思いました。体力は当然のこととし胃腸の丈夫さ、めげない気力、ついでに後先考えない気風のよさも必要でしょう。尊敬します。



関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

326423695_903219940821783_4195577101363109728_n

2023.11.18

第11期【チャレンジはるトラ】トライアスロン教室2023/11月スタート!

皆さんこんにちは。 今年もチャレンジはるトラ教室が始まります。第11回のはるトラは、晴天の下素晴らしい大会になりました。 そして…

カテゴリー

最近のコメント

    ページ上部へ戻る