沖縄100kmウルトラマラソンに参加して

沖縄100kmウルトラマラソン参戦記

沖縄100kmウルトラマラソンに参加して(2017,12,17) 阪本 茂樹 
                   
全体:24位/457人(完走率:76%) 年代別1位。 時間:9:48:23

995757_379094645545960_1485388751_n高崎8時、リムジンバスで羽田、そして午後5時那覇空港着、飛行機が那覇空港の上空から下降し視界が開けた途端、飛行機の窓に雨が打ち付けていました。着陸と同時に強い風と横殴りの雨、恐れ入りました。雨になることは考えておらず、困りました、雨支度は何もしていません。空港から降り立つと、一段とすごい雨、風、こんな天気ではレースが中止になるのではとの一抹の不安が横切ります。ただ今日のこれからの予定がくるってきた。

那覇空港駅から沖縄都市モノレールで県庁前駅まで約15分。どこで夕飯を食べるか。本当は駅から歩いて5分位の定食屋(みかど:24時間営業)に行く予定でしたが、とても、とてもこの雨風では歩いていけません。断念します。その代りに駅前のリウボウデパ地下で明日の朝食を買い込みます。(サラダ、おはぎ、カロリーの高いゼブラパン)ホテルに行く途中、居酒屋に入り夕飯はゴーヤチャンプル、ラフティーを食べます(ビールは飲みません)

宿泊先の那覇グランドホテルには駅から県庁前通りを歩いて10分位、急ぎ足で雨の中を行きます。ホテルにチェックイン、一人ですがツインの部屋だそうです。(かつて喫煙の部屋であったらしく、臭いが大分残っていますが、我慢します。)明日の予定では、県庁前駅からバスの出発は3時、そうなると起きるのは1時半、そして朝食、風呂となります。

早速、バスタブにつかり、体を癒します。先ほど居酒屋で食べたラフティーが原因かな、全身蕁麻疹、まあいいや。今回の沖縄100kmはレースというよりお食事会、お遊びですので、あまりレース事について深く考えません、ご気楽気分です。それよりレースが終わってどこの居酒屋に飲みに行くか、食事に行くかのほうが先立ちます。

風呂から出てレースの準備終了後19時に布団に入り寝ようとしたのですが、こんなに早く寝たことが無くなかなか寝付けず、何度も寝返りをうっていると、一般の観光客と思われる隣室のお客が帰ってきて、これから仲間と遊びに行くお店に携帯で予約を取っている声がよく聞こえます、これはまずい、今夜は寝られないと思いました。しょうがないです。これから仲間と沖縄の夜を満喫するのでしょう、廊下でも仲間とおしゃべりです。こんなに良く聞こえるホテルは初めてです。夜の11時に帰ってきたようです、風呂に入り、布団に入ったのでしょう、風呂に入れるお湯の音、それからいびきのすごい音、たまりません。宿泊するホテルは観光客とは別階にしていただき、同じレースに参加する選手で固めていただいた方がいいですね。

こちらは一睡もできずに1時に朝食、サラダ、お萩、ゼブラパン1枚を食べ、水分補給します。食べ終わり、風呂で体を温め、ストレッチをします。今日は朝から夜まで曇り、雨は降らないそうですが風は吹きそうです、レースの服装は、長パンにランパン、長袖シャツにTシャツで走ります。

なんやかんやで2時半、ホテルを出て、県庁前駅でチケットを見せバスに乗り込みます、3台くらい来ていました、3時までに順次出発します。チケットはネットでの事前購入です(厳守)片道1,080円。帰りは無料です。40分位でスタート地点に到着。

参加者が少ないためか、まだ早いのか、会場は閑散としています、これから会場の準備ですね。やることは特に有りません。スタートまでの時間が十分あるます、風が強く寒いので男子の着替えテントの中で選手の皆さん一休み、食事をしている、眠っている選手もいます。私も痙攣防止(ツムラ)を飲みます。このような天気だと途中痙攣が起き、歩くようになったら最悪です、ランパンの後ろポケットにもツムラさんを2袋、塩少々。

会場では、大会関係者が夜明けは7時半くらいなので必ずライトを持つようにとの指示がありましたので1本借り受けます。会場をフラフラしていると高崎市から参加の新井選手とそのお知り合いに巡り合い写真等をパチパチ取っていただきました。新井選手とは健闘を誓い合い早速10時間以内のプラカードの前に並びます。それより早いプラカード前には選手がそんなにはいません。

ホイッスルと同時に5時スタートです、さすがにみなさん出足は速いです、少し速すぎるくらいです、運動公園を1周して薄暗い街に出ます。町の中はまだ街灯があるのでいいのですが、少し行くと真っ暗になります、参加者選手が少ないためボランティアがしっかりしていないと選手と選手との距離が開き前方が見えなくなりコースを外れ余分距離を走ることになります、今回一人いました。去年は5km余分に走った選手がいたそうです、それでも1位です。恐ろしや。

何しろライトをもっているとはいえ参加人数が少ないので道を間違えたら大変です。夜が明けるまでいつものペースよりハイペースにならざるを得ません。2.5kmごとにキロ表示があるのですが、全く見えない、歩道もアップダウンがあって危険です。走るのに歩道と車道を交互に走るしかないのです。20km位になるとライトなしに何とか前の選手の後ろ姿がうっすら見えてきました。ここまでのエイドでは、水、スポーツドリンクしかありません。ハンディーライトをお返しします。スタート前に朝食をきちっととる事が大事です。今までコース全体のマップ、コース図を見ていて、そんなにアップダウンのある大変なレースではないと思っていたのですが、実際走っていると何と急なアップダウンがいくつもあり、またなだらかな上りが延々とあります。

最初が速すぎたのか、アップダウンが多いいのか、疲れてきました、最初はゆっくりの方がいいですね。海岸線に入ると辺り一面雑木とサトウキビ畑だらけ、今にもハブが出てきそうなところを何カ所も走ります。また晴れていれば橋の上から海を眺める景色は最高でしょう、ただ今回は曇り空、強い風、風向きによっては先に進めません。

最初は9時間前半を意識していましたが、こんなんでは10時間台で帰ってこれるのか心配になりました。何しろ平地は最初の10kmだけか、これはいったい、何しろ防風林も無く、ふきっさらしです。走っていないと寒くてしょうがない、平和創造の森駐車場、ここで30kmか、ここまでで十分、50km走った感じがします。もう少し最初ゆっくり入ればよかった、後悔しています。コースが全体的に平坦と勘違いしたのが敗因です。

何しろ海岸線近くを走るので、風との戦いです、こんな曇り空の天気、風まで考えていませんでした。天気が良ければ景色もいいし、バンザイなのですが、ただ天気がいい場合日影がありませんのでエイドステーション(2.5km間隔、但し、水とスポーツドリンクのみが多いです。)が多くあるといえども脱水症状にご注意。50km折り返し地点の糸満市役所に着きました。

なんか折り返しのエイドステーションという感じではありません。物寂しいです。この辺10kmが平らです。

復路500m位で新井選手と会います。お互い手を振って健闘を誓い合いますが、後半70kmからの最後の上り坂大丈夫かな、一抹の不安がよぎります。上り坂が始まる70km位までは来た道を戻るコースです、何しろ、ボランティア、道路に書かれた白線の矢印がなければ道に迷うこと間違いありません。エイドに食べ物があるのですが、何となくいまひとつ、贅沢は言えませんね、沖縄そばを一杯頂きました。ミカンを頂きます。

これから70kmからの登りです。新井選手から言わせると174mの上りそんなに大変ではないとのことです。ご気楽に考えていましたがだんだん上りはじめます。よくある上りです。ところが、まだまだえんえんと上りが続きます、最後の上りは車が上るのかというダメ押しの坂です。これには恐れ入りました。参った、頂上は平坦と思いきや、小さなアップダウンが続きます、のこり20kmの内約10km下りです、これはなだらかな下りですが、もう足、膝、腰が言うことを聞きません、既に下半身が棒の状態になっています。残りは平坦な10kmだ、体によろしく頼むと声をかけますが、何も答えてくれません、

膝回りが痛くてしょうがありません。100kmマラソンでののこり10kmはいつも通り20,30kmにも感じられ、足が上がらずなかなか前に進むことができません。まだ午後2時頃だというの、空は曇り、薄暗く、風は強く、止まったら寒くてしょうがありません、何しろ足を動かさなければ。ゴールはすぐそこなのですがなかなか到着しません。

途中右側に運動公園の鉄塔が見えてきました、子供の声も聞こえてきます、やっとゴールかなと思いきや、別の運動公園でした、いやになっちゃいます。もう3km位走ります。海岸線をひたすら走るとやっとスタートした運動公園が見えてきました、ゴールだ、タイムは10時間切れるか、これは急がなければ全身の力を振り絞って走ります。

橋を渡るとすぐにボランティアが運動公園内に導いてくれます、ゴールのマークが見えてきました。芝の上を200m全力疾走です。沖縄マラソンの100kmコースを少し甘く見ていました、平らなところは、最初、中間、最後の各10kmのみ、あとはアップダウンの連続、恐れ入りました。また痙攣が無く、トイレ、エイド以外では止まることなく走り続けたことに感謝して何とか10時間内でゴールテープを切ることができました。

ゴールには新井さんのご家族がいてくれ私のゴールの写真を撮っていただきました。風と寒さで着替えるどころではなくそのままウエアーを羽織ります。ゴール後選手の無料飲食は沖縄そば1杯とおにぎり1個のみです。ゴール後の配給の中身は(完走メダル、ミカン1個、バナナ1本、スポーツドリンク1本)は少々さみしいものがあります。贅沢は言えまい、参加者が少ないからなのでしょう、仕方がありません。

新井選手も10分後くらいに帰ってきました、(女子で4位、年代別で2位)ご家族等で大騒ぎです。彼女は表彰台に上ります、上位の選手はお土産を一杯もらいます。完走おめでとうございます。

私は年代別1位と言ってもオリオンビール6缶とポシェットです、1位の賞状は後日送られます。

風の強さと寒さゆえに早く帰ることにします、選手を乗せるバスが待っています。県庁前駅でバスを降り新井家族と別れを告げ那覇グランドホテルに帰ります。先ずは風呂で体を温め一休み、18時ホテルから2,3分先の島唄ライブ樹里(居酒屋)でオリオンビールをジョッキーで1杯、泡盛2杯、ゴーヤチャンプル、豚のから揚げ他をつまみます、第一幕のライブが始まり最後は観客と踊り狂います。

このときはマラソンの疲れが無く気持ちよくいられました。踊り終わった後疲れが出てきました。このままだと寝てしまいそうなので、勘定をしてホテルに帰り、風呂で温まりバタンキュ、隣の部屋では音がしません、帰ったのですね。朝までといっても5時までぐっすり寝ました。

朝起きぬけにビールを1缶のみ、24時間店を開けている、いちぎん食道(定食屋)へ行きます。立派な大きな定食屋です、泡盛1杯、おかずだけの豆腐ちゃんプルの食券を勝ったのですが(ゴーヤは売り切れてありませんでした)定食でした。ライス、スープが出てきました、何だかそれでお腹いっぱいです。

ホテルに帰り一休み、11時が退室ですがそれまで何度か風呂で体を温め昨日の疲れを癒します。10時にお土産を買います、11時にやっぱりステーキでステーキを食べます。(ごはん、サラダ(キャベツのみ)、スープ食べ放題)安いし、おいしいです。

食後、県庁前駅まで歩きます、肩と肩がぶつかるくらいの人です、ほとんどの観光客は中国人の団体です。沖縄は町並みと言い全てに国際色豊かで楽しいですね。

沖縄都市モノレールで那覇空港へ空港でポーク卵おにぎり本店のサンドイッチとビールをいただく予定でしたが場所を間違え他の店で食べてしまいました。がっかりです。那覇から羽田そしてリムジンバスで高崎。

自宅に帰ったのがよる9時ちょうどです。ジムに行きストレッチ、風呂に入り帰宅。そのまま爆睡となりました。明日は大腸の検査です。

沖縄100kmウルトラマラソンサブ10



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