2014アイアンマンジャパン北海道完走!

2014アイアンマンジャパン北海道を完走したやんちゃオヤジトリオ!

ロング・トライアスロン5大会をゴールして
(26.9.23)  上原 勝美

去る31日夜○時●分(第6ウエーブ・スタート)、長い1日が終わり、晴れて、国内のトライアスロンのロング大会、五つ目のゴールにたどり着きました。

この6月に長崎五島大会でこれまでの国内4大大会をゴールし、いわゆるグランドスラムを達成し少しのんびりしようと思っていたのでしたが、さる2月、IMジャパン北海道が発表され、ひどく困惑したことを思い出します。全部ゴールしたいという気持ちと、4年連続の宮古島大会を含め1年にロング3本はキツイ・・・。

この出だしは、昨年(25年)8月、IM北海道へ出かける前に予定稿として書いていたものでしたが、昨年の参戦記のとおりあえなくリタイアをし、ボツになっていたものです。
そして、本年8月24日、懲りずに再挑戦し、何とかゴールできましたので、この報告と、何回に分けて、57歳半、犬かき15mからの私が取り組んできたところを記させてもらい、皆様の今後の参考にしてもらえれえば思います。<皆さんに掲示板への投稿を呼びかけていますので>

湖のスイムは厳しいから「無理だよな」という想いが強い中、「最善の努力をして次もダメなら諦める」と家内に宣言(皆さんにも言ったような気がします)し、再挑戦することにしたのは昨年の9月。何しろ、このために慌てて買ったバイクは洞爺湖畔を10kも走らずにそのまま家の居間に戻ったままです。今考えると勉強・常識不足そのものですが、何かスイムの助けになることはないかと考え、ウエットスーツを新調することにしました(浅はかにも、年に5~6回しか使わないのでまだ大丈夫と思っていました。3~4年で替えた方が良いそうです。)。そして、これが大正解でした。錯覚なのでしょうが、湖でも、海のように浮く感じがするのです。「これなら、沈むことはない」は、私には何よりの援軍です。
それと、練習を兼ねて、できる限り湖の大会に出ることにしました。スケジュールが合わず(野尻湖は、五島から近過ぎ、かつて参加した猪苗代湖は、北海道と同じ日です。)、迷惑を顧みず榛名湖に出させてもらったところです。

というような経緯・想いの中、IMジャパン北海道を迎えました。以下、当日の私の強弱入り混じった心境をも含め記しますので、時間のある方はご覧下さい(当日の我々髙トラの参戦記は、惜しくもハワイを逃した阪本さんが臨場感溢れる素晴らしい記録を書いていますので、そちらをご覧ください。)。
なお、IMの前に、参考のため、ロング5大会の完走の記録を記します。苦労の状況がお分かりいただけるでしょう。さらに、時間とスペースがありましたら、この6年半のトライアスロンの歩みを順次記したいと思います。

          (各ラップタイム・同終了時順位、完走タイム・同順位、完走者・出場者数) 
全日本トライアスロン宮古島大会(完走者は、ストロングマンと言います。) 
○第26回大会(2010.4.24)
S(3000m) 1:10:19 1061位 B(155k) 7:05:14 1205位 R 4:49:03 13:04:36 1010位/1207/1403
○第27回大会(2011.4)
S(3000m) 1:18:47 1243位 B(155k) 6:16:57 1150位 R 4:32:09 12:07:53 752位/1213/1346
○第28回大会(2012.4)
S(3000m) 1:13:03 1213位 B(155k) 6:07:58 1109位 R 4:44:09 12:05:10 680位1231/1470
○第29回大会(2013.4)
1stR(6k)34:46 350位 B(155k) 6:06:30 890位 2ndR 4:22:34 11:03:50 560位/1184/1470
皆生(第29回大会 2011.7.17 ロングトライアスロン発祥の地ということで格別の名前はない)
S(3000m) 1:24:27 764位 B(145k)6:32:59 662位 R 13:07:37 444位/652/804
佐渡(ストロングマン)
(第22回大会 2011.9.2)
S(3800m) 1:40:50 603位 B(190k) 8:06:11 557位 R 4:45:20 14:32:21 357位/551/747
長崎五島(バラモンキング)
(第3回大会 2013.6.23)
S(3800m)1:47:50 577位B(180k)7:41:40 522位 R4:53:31 14:23:01 421位/542/634
(第4回大会 2014.6.15)
S(3800m) 1:28:01 483位 B(180k) 6:57:48 319位 R 4:35:36 13:01:25 233位/573/653
第2回アイアンマンジャパン北海道大会(2014.8.24)制限時間:17時間
S(3800m) 1:35:40 <13:19> B(180k) 7:08:33 <4:43> R 4:44:42 13:46:57 554/1240/1351

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〇 8月24日(日)IM北海道の日

午前3時起床。宿手配の朝食のおにぎり弁当に前日買っておいたカップ麺をスープを兼ねてプラスして食べ、脚部3箇所にテーピングをして4時半ホテルを出ます。バイクのエアーを確認し、トラバッグをそれぞれセットして、スイム会場へ。アップはしないと決めていたが、早めに着替えるとやることがなく落ち着きません。チェックインはウエーブごとに直前になるので、時間までのんびりしているのもありです。

スイム 1:35:40 972位
「出だしはとにかくゆっくり、呼吸を意識してしっかりする」と念じ、ゴールシーンがイメージできているので、大丈夫と自ら言い聞かせます。6時のエリート(男)から順次スタートし、6:22の第6ウエーブが最後で、自分のスタートです。皆が出発した後、おもむろに泳ぎだします。横を見ると、4~5人いるようだ。ゆっくり慌てない・・100mも行かないうちに、昨年の自分のように立ち泳ぎをしている選手がいます。その横をゆっくり・・と言い聞かせつつ進みます。暫くすると、自然と泳いでいる自分がいることに気がつきました。その後は、ひたすら泳ぐ方向を確認しつつ、ペースを乱さないように、また、ぶつかって水を飲まないように注意し泳ぎました(榛名湖で、2~3度ぶつかり、水を飲み苦労したことを思い出します)。

最初の1000mは長かった。変な波があるなと感じつつ、なんとか50分ほどで2週目へ。すると幸いなことに、ちょうど良い速さの女性の泳者がいましたので、ゆっくり後を着いて泳ぎました。徐々に何種類かの色のキャップの中(つまり、2~3前のウエーブの泳者に追い付いた)、とにかくぶつからないように、また、同じ色のキャップの後ろを探しつつ泳ぎ(前のウエーブの者は自分より遅い=下手だから)、結局、想定の1時間35分強でスイムゴールとなりましたが、ウエットでナンバーが見えない中、水から上がったところで、自分の名前が読み上げられ驚き、少し嬉しくなりました。

トランジットは、着替えはほとんどないので早くできると思いましたが、多勢い人がいたのと、ドロ田のようなテントの中でてこずり、13分強かかってしまいました。

バイク 7:08:33 603位
バイクパートは、スタート1kが追い抜き不可で少しイライラしながら進みますが、その後の湖畔コース約20kでは、18kで2台に抜かれましたが、20~30台は抜きました。考えてみれば、スイムが遅く、トランジットを含め、自分よりさらに遅く、かつ、バイクは自分より相当強い選手はそういないはずで、当然といえば当然なのだろうなと思いました。25kからの長く厳しい坂を上りきり、外輪の丘を過ぎると、長いかなりの下り、スピードが出すぎて怖く、59kまでに抑えて進むと、やはり何台かに抜かれます。怖くないのかと心配してしまいます。羊蹄山の麓の湧水公園近くのエイドでトイレに寄るが、エイドがみすぼらしいのにはがっかりしてしまいました。

さらに進むと、アンクルバンドが足首に当たり痛いので、降車して当たらないようにしましたが、かなりのタイムロスです。長い上りの後は長い下りコース。風もあり50k程度で進むが、ここまで来ると、抜いていく選手はほとんどいません。その後、急に雨が降り出し、時々土砂降りとなります。山の中なのでしょうがありません。雨は1時間ほどで小降りになりそして止みましたが、上り下りが多く、とにかく、頑張るしかありません。抜かれることはほとんどないのですが、上りの後は厳しい下りというようなところが多く緊張します。

ループ橋の厳しい下りは、抜かれてもしょうがないと諦め、安全第一で進み、最後の厳しい上り区間に到着します。長く厳しいが佐渡のZ坂などよりは楽のように感じました。その後の湖への下りは、長く風もあり緊張します(10台くらいに抜かれました。)最後の湖畔25k、ここでは結局2台に抜かれましたが、20台くらい抜いてバイクゴールです。それ程暑くなかったせいか、比較的落ち着いてランパートに入りました。「走るぞ!」という気分になれましたが、なぜか、どこまで走れるかなという不安な気持ちが自然と出てきて、不思議に思いました。

ラン 4:44:42 480位
最後のランパート、何はともあれ、少し速めに入ってみようということで、5分半ペースで進みますが、ラップを見ると、余りに差があるのです。おそらく距離表示が正確ではなかったのだろうと思います。10kを過ぎると、徐々にどこまで走れるのだろうという気分が強くなってきました。せめて13kまで・・15kまで・・を過ぎ、20kを過ぎると恐れていたとおり、ガクッとペースが落ち、胸もムカついてきます。それでも、20kまでは自己ベストの1時間54分でした。

スペシャルニーズに預けたドリンクを飲み回復を期待するが、五島のようにはならずガックリし、そして23kを過ぎるとどうにもなりません。しかたなく、ラン&ウオークで行こうと決めますが、今度は、速歩き(大股歩き)をすると、太もも内側が痙攣しそうになり、気分は落ち込むばかりで、元気が出るまでとにかく歩くことにしました。結局、32k付近までほぼ、とぼとぼ歩きとなります。

何とか気力回復を図るが、すっきりしません。このあたりから少し走ってみると、徐々にだが進めるような気分なります。なぜか、昨年の桜井氏の話(数十分路端で休んだ後、復活の走りができたこと)を思い出し、これを自分も再現したいなと思うとともに、ポケットに頼りとするトップスピードとユンケル(顆粒)があることに気づきました。ここはトップスピード(かなり高価なドリンクです)しかないと思い込み、エイドで水とともに飲みました。タイミンが良かったのでしょう。以後、正に復活の走りができ、暗いので走りにくいが、抜かれたのは本当に早そうなランナー2人のみで、流石に途中、100mほど歩きましたが、それ以外は前の走者を抜くだけでした。

湖畔の1.5kでも10人以上抜き、達成・安心感のあるゴールができました。スープをもらい、飲みながらホテルに戻ると、阪本・桜井の両氏が休んでいましたが、聴くと、桜井氏はバイクでリタイアしたとのこと。残念で声がかけにくい。風呂に入り高橋氏を待ちます。21時過ぎに氏が戻り風呂へ。その後、上原、阪本、高橋で夕食へでかけます。丁度良い魚料理の店があり、ビール、プラス魚料理などで約1時間、正に至福の時を過ごしました。

ロング5大会完走記(続き)

<前回は、5大会目のIMジャパン北海道大会をゴールし、ようやく一区切りできましたので、今年の大会を中心に記し、できればそれまでの歩みも記し、何らかの参考にしてもらえればと書きました。これからはまさにのんびりご興味のある方は…というところです。よろしく>

私のロングトライアスロンへの道のりは、ほんのひょっとしたキッカケから始まりました。
私の北海道の知人に宮古島トライアスロン大会に10回くらい参加しいつも「本当に感動ものだよ!」と言っていた人がいました。それと、私の家内が7年ほど前、ジムに行きだし、クロールを泳げるようになり、犬かきしか、しかもせいぜい数十メートルしかできない私に大きな刺激を与えたことでした。学生時代2~3度海に行き(泳いだ記憶なし)、また、子供たちを連れて3~4度海水に浸ったことがある程度の私が、6年半前の正月、ジムに通いだし(正確には泳ぐため)、プールを歩きながらプアー!スーを繰り返し、約1月後、やっと息継ぎをしながら25mを泳げるようになりました。当然、暫くは、ジムの「スイム初級者コース」でおばさま方の後ろをフーフー言いながら泳いでいました。その3月後の5月に家内との共用ということで少し小さめのロードバイクを買い、同年7月、プールでのスイム1000m、バイク50k、ラン10kの大会(スイムが短くバイクの長い山形県長井トライアスロン大会)に初出場したのでした。今と違ってエントリー・ストップはなく、大会3週間前にエントリーをしました。

結果は、スイムはそれこそ首差のビリ、ランニングシューズでのバイクでは5周中4周目までは独走のビリ(着かえに時間がかかり、スイムを競った女性は遥か前を走っていました。)、ようやく暑い中、スタミナを活かし、5周目に4台抜いたことを思い出します。ランはそれなりにやっていましたので、結局80人中の60位でのゴールでした。実はその年は、更に、海での大会を申し込んでおりましたが、この大会ではスタート100mもいかずに底が見えない怖さ(茨城県波崎漁港内です)でリタイアーでした。

こんな状況でしたが、宮古島に出たいという気持ちはますます強くなりました。一方、「3回は抽選に落ちないとまず出られないよ!」とも聴きました。出られないに決まっているなら、まずはエントリーしよう!しかし、唯一ゴールしたプールでの大会のスイムの記録が参加資格を満たしていません。結局ジムにお願いし、1500mの独泳を39分半ばでし、証明書を出してもらいエントリーをしました。もちろん、落選でした。
こうして、トライアスロン、ロングへの挑戦が始まり、スイムを初めて1年が過ぎました。

<2年目のシーズン(2009年)>
目標は宮古島大会ですが、未だ、プール以外でのトライアスロン大会ではゴールできていません。何とかゴールしたいと積極的に大会に出場することとして、伊豆大島(5月)、いわき(6月)と海の大会に申し込みました。

結果は、伊豆大島はなぜか富士山がくっきり見える西風のかなり強い日で、沖に泳ぎだすこと100m弱で波が高くなり、頑張って前に進もうと2~3度試みましたが、とても無理、早々にリタイアーし(私以外でも波により船酔い状態になって何人かリタイアーしたようです)、バイクのレースコースとは反対側の波浮の港へのバイクによるロングライドとなりました。これには、おまけがあり、港の手前の坂の上でバイクから降りようとして、降車予定の反対側に大転倒し、更には、翌日、島を横断してバイクを走らせた後、前日のレースコースに入り、快調にバイクを飛ばしているとき、大きなハチがサングラスの中に入ってきてしっかり刺してくれ(ロードバイクは直ぐには止まれず、怖かったです)、そのまま約10k走って病院へ行き、独眼竜となって船に乗る羽目になったのでした。

1月後のいわきは、大きな港の中のスイムコースの750m×2でした。波は小さいはずだし、今日こそはとスタートしました。300mまではかなり多くの泳者の中で泳ぎました。自分より早くない人がいるなんて驚きでした。問題はUターンしたところ、深いだけでなく水も冷たくなり、しかも一生懸命腕を動かすにもかかわらず、なかなか進みません。焦りました。自分だけが進んでいないように感じました。何とか25分弱で陸に上がりチェックを受けましたが、気分は“あきらめ”でした。パスすればスキップ制度でバイク・ランがやれるのです。あきらめて、リタイアーし後続の選手を待っていると、驚くことにかなりの選手が残っていて(1/4)しかも2~3人を除いて次々とスイム後半に進んでいきます。残り1割くらいのところでは、係員が「もう、間に合わないよ・・」と話していましたが、本当に多くの人が足切りになりました。
結局、ラストの泳者と同時にバイク・トランジットへと進み、バイクとランをし、自己測定で3時間15分のゴールとなりました(公式記録なし)。

次にエントリーをしていたのは、8月栃木県の矢板市で行われる高原山トライアスロン大会でした。安心のプールでの大会でしたが、なぜか混乱して1800m泳いでスイムがほぼびりになってしまいました。バイクはダムサイトまでのだらだらのぼりを2往復するコースで、ランは田園の中を走る比較的フラットなコースでした。結果は後ろから3割くらいの3時間14分でした。

次は、9月の福島市での阿武隈川トライアスロン大会でした。こちらも安心のプールの大会で、バイク・ランは同川のサイクリングロードを中心にコースが設定されておりました。ランパンを忘れ、バイクパンツでのランとなり、ランで苦戦しましたが、ほぼ真ん中くらいのゴールとなりました。(2時間50分)

このころ、ふとしたことで、全くの偶然でしたが、宮古島へ出場する方法があることを知りました。秋に行われるJAL宮古島トライアスロンクリニックというもので、スイムとランのタイムチェックに合格し、技術・マナー研修を受けると、優先的に出場権が得られるというものです。しかも、この年のクリニックには年齢制限(60歳未満であること)があり、自分の年ではラストチャンスでした。(3年連続でクリニックに参加しましたが、年齢制限があったのは、この年のみ)。お金はかかりますが、これに参加するしか本大会に出る術はないと考えました。そして初めて海で1500mを泳ぎ切り、めでたく出場権を獲得しました。不思議なことにこの時のタイムがクリニックのスイムのベスト(本大会でも1回目がスイムのベスト)です。
そんなこんなで、この年も海の大会はゴールできずしまいでした。

ホームページ担当:
上原会長!国内5大会の完走と昨年のリベンジ達成、おめでとうございます!
これから、会員でロングトライアスロンに挑戦する人も増えてくると思いますが、最年長者の粘り強さをこれからも見せつけてください!



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