IRONMAN WORLO CHAMPIONSHIP 参戦記

ハワイ大会前にシーポの田中社長と記念写真

憧れのアイアンマン・ハワイ世界選手権に行ってきました。
まずは、高トラメンバーの皆様はじめ多くの激励・応援・壮行会開催に対してこの場をお借りしてお礼申し上げます。
大会結果は、総合タイム13:45:38 S:1:20:51 B:7:11:21 R:5:03:59 順位 男子総合1334位でした。このレース模様はあとで詳細に報告します。
初めての世界選手権参加のため、10月6日の午後、僕は妻と二人車で成田空港に向かいました。時間の余裕があったので成田山新勝寺にて「必勝祈願」は贅沢なので「安全祈願」を祈念してきました。
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一路ホノルル国際空港にてハワイアン航空に乗り換えハワイ島コナまで快適な?空の旅を楽しみました。空港では今回お世話になるグッディーツアーの武藤氏がスタッフと出迎えてくれました。日差しは思った以上に強く、秋の涼しさを感じていたのに猛暑の夏に戻ったようです。車で20分程ですが、バイク・ランのトレーニングをするアスリートでいっぱい。ここに来てまでこんなに練習するの???と感心でした。
コナ・シーサイドホテルにチェックインして、メイン会場へと足を運びました。既にコナはアイアンマン一色といった感じで盛り上っていますが、なにしろ何処に何があるのかもわからず妻と二人右往左往するばかりでした。
この日は夕方パレードを行いました。各国選手団がまとまってコナの町を歩きます。大人しい日本選手団に比べ、ドイツは人数も多くおそろいのサンバイザーをかぶってワイワイ盛り上がっていました。
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ホテルの部屋は小ざっぱりしており、キングサイズのベッドが一つ。エアコンらしきものがあるのでスイッチを入れると、ほどなく「ぶい~ん!」という騒音と共に確かに涼しい風が運ばれてきました。エアコンは本体と室外機が一体のものなのです。その他の設備は、テレビ・小型冷蔵庫・コーヒーメーカー(湯沸しとして使いました)・バス・トイレ(ウォシュレット無し)。ランドリーが別棟で遠いので、妻はバスルームでせっせと手洗いしベランダに干していました。
初日の夜は日本食レストランで美味しいひと時を過ごし、時差ボケ対策のため早目に休みました。
翌朝6時半ころ部屋のベランダから会場を眺めると、なんと大勢の人盛り、、、何だろうと思い足を運んでみると、皆スイム練習に集まっていました。そこにはスポーツドリンクのテントでスタッフが荷物預かりブースを設け、手際よく手にナンバリングを行っていました。このサービスは大会の前々日まで毎朝行われました。
ウェルカムパーティーには、アイアンマン・ジャパンで同じエイジ2位の仲本さん夫妻と一緒に参加しました。ノーアルコールのカーボパーティーは6時半に始まり大きなステージでは民族舞踊ショーに引き続き、永遠アイアンマンヒストリーが映像とともに語られて行きます。残念なことに何を言っているか解るわけもないので周りに合わせて笑ってみたり、拍手してみたり・・・。
それにしても永遠3時間ほとんど帰る人もなく真摯にステージに目を向けているという独特な時間を味わいました。
翌日の8日朝は、僕が使っているバイクメーカー主催のバイクライドなので支度をして、集合場所のキングカメハメハ(KBH)に向かいました。指定された時間に行ったのにそれらしきバイクの人は居ません。と思った瞬間大きなうねりを感じました。なんとKBH駐車場からジョギングする人の波、、、それも皆恰好がおかしいぞ・・・そうこれが「アンダーウェアランニング」でした。慌ててホテルに戻り、バイクジャージを脱ぎ去りあの「褌」をまとい再びストリートの人並みに、、、。俺は何しにここに来たのだろう・・・?
ようやく日本人の褌仲間にも合流できましたが、皆相当の気合が入っていました。アイアンマンを満喫です。

アンダーウェアランニング

アンダーウェアランニング


バイクメーカーのライドでは撮影会を兼ねており、皆そろいのジャージで走るという気持ち良いひと時でした。しかし、ホテルに戻ってみるとバイク後輪のエアが抜けているのです。早速ツアー専用のメカニックへ行くと案の定スローパンク。原因はエクステンションバルブ(ディープリム装着時のタイヤバルブの延長に使う継足し用バルブ)を付ける際に元のバルブとチューブに損傷を与えてしまっていることがあるためらしい。結局、新たにタイヤを購入し、メカニックにしっかり装着したもらいました。
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いよいよ大会当日、選手登録時に渡されたアンクルバンドを脚に装着し、ナンバリング会場へ向かいました。ボランティアスタッフにより両腕にナンバーシールがしっかりと張り付けられ、その足でトランジットでバイクにエアを入れ、後はスタートまでホテルで寛いでいました。
午前6時25分最初の大砲の音とともに男子プロ・エリートがスタートしました。続いて女子プロ・エリート、そして僕も浜辺から泳ぎスタートラインに着きました。ゆったり立ち泳ぎでスタートを待ちます。「ド~ン!」こうしてアイアンマン・チャンピオンシップ2015は開始されました。
今回は、ウェットスーツ着用ではないため、規定に準じたスイムスーツを使用しました。よって、浮力を得るものではなく、内心沖合2km近い折り返しのコースを屈強に欧米人の中で泳ぐことに若干の不安もありました。しかし、バトルをしながら泳ぐにつれてペースをつかみ、気持ちよくスイムを終えることができました。もちろんバトルの中では頭をガツンとやられたり、一度顔面に足があたり危うくゴーグルが飛ばされそうになったりしました。
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スイムから上がり、高トラのトライスーツに着替えていざバイクスタートです。会場は凄い人盛りで、これから始まる180kmの旅はその大きな声援の中始まりました。まずはコナの街から南下して再び街に入ります。そこからハイウェイまでの上り坂、ここでも多くの声援を力に進みます。北上する前半は追い風にも乗り40~50km/hでガンガン飛ばしていきます。心では「抑えよう!」とつぶやくのですが、後からスタートした女子選手がどんどん僕を抜いていきます。世界のトップアスリートとは言え、本当に女子のバイクパフォーマンスの高さには驚きました。
コナ・ウィンドの風向きは場所ごとに変化します。山合の中では風は急激に速度を増すため、ハンドルを取られそうになります。その上雨も降ってきました。そして何よりほぼ直線道路のためクラウチングを崩せず、上半身が固まってしまい、首に疲れを感じます。
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バイク後半に入り、僅かな上り坂を軽快に走っていましたがその時は突然きました。
前輪のタイヤがパンクしてしまったのです。(なんてこった新品に取り換えた前輪なのに・・・)
すぐにスペアタイヤに交換しまし、ここまでは順調だったのですが、いざ空気をいれようと、アダプターにCO2ボンベを装着してレバーを引きました、、、がタイヤに空気が入っていきません。一瞬のうちにパンパンに空気が入るはずなのに・・・。大きな失敗でした。今回、用意したアダプターが上手くセットできませんでした。途方に暮れるとはこんな時のことなんだろうと思いながら、走り去る選手を眺めていました。口々に「オーケー?」と声はかけてくれても皆競技中です。
走行しているところに大型のピックアップが走ってきました。しかし停まってくれたのはメカニックサービスではありませんでした。その場でメカニックサービスに電話をしてもらうことができ取りあえずは一安心です。立ち去る彼からは多分「One hour l・・・」多分「1時間後」と言っていたのでしょう。もうすでに30分以上ここにいるのに、この上1時間待ちか?
時間経つにつれ、目の前を走る選手の数も少なくなってきます。そして確実にペースも遅くなってきます。そんな中、一人の選手(多分アメリカ人)が声をかけてくれ、走りすぎたところでバイクを降りてきてくれました。すぐに状況をつかんでくれて、自らCO2を取り出し僕のタイヤに空気入れてくれました。心の底から「Thank you very much.」レースナンバーも名前も確認すらできる余裕がありませんでした。
すぐに前輪をセットして前を行く選手を次々抜いて先を急ぎました。多分僕を救ってくれた選手も抜いたのだと思うと心苦しい気もしました。
後半は向かい風が強く、回しすぎた脚の疲労がペースダウンにあらわれてきました。「やるだけやろう!全力を尽くそう!」そう思いながらバイクを終えました。
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ランの前半は、バイク同様コナの街を南下します。沿道には多くの人が応援してくれます。ゼッケンにHIROSHIと記載されているので応援も名前を呼んでくれたり「Jap!」という声も聞こえます。決して差別用語と聞こえず「負けるな日本人!」と力づけられます。
後半のハイウェイに入る頃には夕日が海原に見える時間になっていました。まだまだ気温は高く、路面の熱が足に伝わってきます。フィニッシュに向けて走る選手とすれ違い、脚を引きづり走る選手を抜いて、次のエイドまで何とか走りぬいていきます。エイドではスポンジで体を冷やし、水分を補給し、バナナを口に押し込み、「さて、次のエイドまでガンバ!」と自分に言い聞かせてスタートです。
日も落ちてしまうと、ハイウェイの道は街頭も無く真っ暗です。蛍光リングを首にかけた選手と危うくぶつかりそうになりながらコナの街に入りました1162_051854
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海岸沿いのアリイ通り(Ali’i Dr)は、選手を迎える人々で溢れています。そして斜め左奥に一段と明るいウィニングロードが見えてきました。両側からは無数の手のひらがタッチを求めてきます。右にヨレヨレ左にフラフラとハイタッチをしながら「Hiroshi Kodaira」のアナウンスに迎えられフィニッシュゲートをくぐりました。こみあげてくる感動が抑えられませんでした。
こうして僕の初アイアンマン世界選手権レースは終わりました。
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翌日のアワードパーティーは地ビールが飲み放題で、代わり映えしないバイキング料理も一味グレードアップしたように感じました。長野から来ている仲村さんご夫妻と一緒にステージの民族舞踊を観覧し表彰式に見とれていました。
僕と同じ60~64エイジ部門の表彰も終わりほどなく僕らの隣のテーブルが拍手で盛り上げっています。なんとさっきステージに上がっていた選手が戻ってきたのです。僕も拍手をして一緒に写真を撮らしてもらいました。「来年またここで会おう!」口から出まかせではなく、本心からそんな言葉を交わしてしまいました。
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早朝にコナ空港へ向かい、搭乗手続きを待ちながら、同じツアーの皆さんと歓談していました。ところがいつになっても行列の先頭で手続きが開始されず、あれよあれよという間にフライト時間が迫ってきました。ツアースタッフも慌てふためき、右往左往していますが、一向に進みません。僕らはツアーメンバーの最後部にいたため結局搭乗ゲートに行ったときは既にクローズ。「搭乗手続きのもたつきが原因なのに。」そんな主張は聞いてもらえず搭乗券にはマジックで「Late」の文字。どうも僕ら二人のみ遅れたようだ。吹き出る冷や汗、うろたえる妻、バイクトラブルに続いて途方に暮れてしまいました。(笑)
結局、次便の空席待ちで乗り込み、ホノルル空港にて予定の成田便で帰国することができました。
初アイアンマン世界選手権は、いろいろと学ぶことができました。なにより世界の壁はとてつもなく高く、現状維持でなく一層のレベルアップ無くしては太刀打ちできないと痛切に感じました。
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‘ONIPA’A
2015年10月23日
高崎市トライアスロン協会
特別顧問  小平 博



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